妊娠初期、仕事がつらいときどうする?働く妊婦のリアルな体験記

マタニティ生活

思い描いていた「パワフル妊婦」にはなれませんでした

妊娠初期、体の変化に心が追いつかず戸惑ったり、どうにもならない眠気や疲労感でまるで自分の体ではないみたいで、気力もパフォーマンスも下がり結構落ち込みました。自分は体力があると思っていたし、妊娠しても仕事をバリバリこなして「パワフル妊婦」になれると思っていましたが、そんなの遠い理想…。甘かった。“がんばる”というより、どうにか日々をやり過ごしていた、そんな感じでした。

ここではそんな私の体験談をもとに、「こうしておいてよかったな」と思ったことや、「もっとこうしていればラクだったかも」と感じたことを、振り返ってみたいと思います。

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もう自分ひとりの体じゃない

妊娠初期の最大の敵は、眠気と疲労感。
幸い、つわりは軽かったですが、とにかく朝が起きられなかったり、1日の終わりには階段を1段ずつトボトボとしかあがれなかったり。自分の体じゃないみたいに思うようにいきませんでした。

「自分はこんなもんじゃないはず!」「もっとできるはず!」「いつも通りやらなきゃ!」

そんな風に空回りして、一度ふらっと貧血気味になって倒れてしまったことがありました。耳鳴りがしたり息苦しかったり、少し前兆があったのに、自分の体を過信していたようです。

なんかいつもと違うとか、どうしても集中できない、もう無理…ってときは、短時間でもいいから横になったり、少し目を閉じて呼吸を整えたり。無理せず休むべきでした。

あとになって、先輩ママたちから「眠気や疲労を感じるときは、おなかの赤ちゃんから「休んで~」と言われているんだよ」という話を聞いて、もう自分だけの体ではないことにはっとしました。

睡眠や休息も、赤ちゃんのために大事なこと。遠慮せずに自分の体を休めてほしいです。

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夜のお風呂上がり、保湿の時間が自分の体を労わる時間になっていました。

「ちゃんと伝える」って、思っているより大事なことだった

「しんどいな」と感じる日が増え、いよいよ普段通り頑張れないと観念したとき。前回の流産のこともあり、初期の初期で不安ではありましたが、上司とチームメンバー数人という限られた範囲の人たちにだけ、妊娠の事実と体調が不安定なことを伝えました。

知ってくれている人がいるというだけで、それまでの不安がうそのように自分自身も安心できたし、周囲の方々も非常に配慮してくれました。受け入れてもらえたらことがうれしかった。

そして何より、伝えたことにより、職場の制度をしっかりと活用できることがよかったです。これまで全く知りませんでしたが、妊婦を守るための法律や制度はたくさんあります。ご自身の職場にはどんな制度があるのかを知り、早めに活用するためにも、上司など限られた範囲の人には早めに伝えたほうがいいと思いました。

そのおかげであまり孤独を感じずに妊娠初期を乗り越えることができました。

「お互い様だよ」という言葉に救われた日

それでも時々、「私って今、お荷物かも…」「1人前の仕事ができていない」と落ち込むことがありました。やれることが減って、迷惑かけてばかりで申し訳ないと、どんどん被害妄想をして、悲しくなって、勝手に気力が失われていくという負のスパイラル…。

そんなとき、上司から言われたのが、

「お互い様だよ」

という一言でした。

「みんなそれぞれのタイミングで、いろんな事情を抱えてる。
誰かが助けてもらう時期もあるし、逆に支える番になるときもある。
今はあなたが助けてもらう番。だから遠慮しなくていいんだよ」

そう言ってもらえたことが、今も心に残っています。

まとめ|SOSを出すことは、迷惑じゃなくて「備え」かもしれない

振り返ると、私は比較的恵まれた環境だったと思います。
でもどんな職場でも、妊娠中の心身の変化は避けられないもの。
無理にがんばりすぎず、ちゃんと「助けて」を伝えることが、
結果的に自分を守ることにも、周囲に迷惑をかけないことにもつながります。

伝えることは、守ること。
誰かを困らせることじゃなくて、みんなで乗り越えるための準備かもしれません。
あのとき、勇気を出してよかったなと、今は思っています。

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