【流産・妊活体験記】やめてよかったこと・やってよかったこと|心がラクになった私の選択肢

妊活

妊活って、出口の見えない長いトンネルを歩いているような気持ちになりませんか?
いま自分がどこを歩いているのか、歩き方や選んだ道は正しいのか、ゴールはどこにあるのか。全くわからず、本当に苦しい日々でした。

おまけにスマホを開けば、SNSは情報の渦!!
励まされたり不安になったり、メンタルぐらぐらでした。

自分を保つために、「やめたこと・やってよかったこと」がいろいろあったので、自分の中で区切りをつける意味でも、まとめておこうと思います。

もし誰かが同じように悩んでたら、少しでも参考になりますように。

妊活中に「やめてよかったこと」

● SNSやネット検索やめました

「流産後 妊娠」とか「妊娠初期症状」とか、いろいろ検索しては情報や経験談を夜な夜な読み漁っていた時期がありました。
「〇周期目で妊娠できました!」といったポジティブな情報が励みになることもありましたが、流産以降は完全にネガティブな気持ちになっていたので、無意識にネガティブな情報ばかりを選び取ってしまい、より一層不安に襲われるように…。

夫に不安を伝えるたびに「そう先生に言われたの?」「それ本当にある症状なの?」と聞かれ、ハッと我に返る、そんなこともありました。
「もしこうなったら…」と起きてもないことを考えてネガティブになるのは、まるで自傷行為。自分で自分の心をぼろぼろにしていました。

中でも一番だめだった検索ワードは「妊娠初期症状」。
生理予定日前になると検索して、当てはまる気がしてウキウキしちゃう。そして予定通りに生理が来て落ち込む。この一喜一憂が本当にきつかったです。

「自分は自分」「自分の状態を一番知っているのは、主治医!」
ネットやSNSに自分の答えはないんですよね。

主治医からも「ネットやSNSは見すぎないこと!」と強く言われました。
私の場合はネガティブな情報を拾って余計不安になるタイプだったので、距離を置いたら少しずつ気持ちがラクになりました。

● 基礎体温の計測、やめました

妊活といえばまずは基礎体温!
私も流産後すぐに婦人体温計を購入して、毎朝きっちり測り始めました。
アプリにも記録して、体のリズムを把握することができたのはよかったのですが…

排卵日前後の温度の上下に一喜一憂して、生理予定日前の体温チェックが恐怖に。
少し下がっただけで「どうせまた生理来るんでしょ」とやさぐれてしまって。
そしてその通りに生理が来るんです。

朝が来るのが怖くなって、夜も眠れなくなりました。
睡眠不足でまたメンタルがやられて、悪循環のループに。

「生理が来るときは来る」
測ったところで結果は変わらないなら、もうこの一喜一憂をやめようと思いました。
自分のご機嫌は基礎体温なんかに支配されたくない!と思って、やめたらすごくラクになりました。

妊活中に「やってよかったこと」

● ノートに気持ちを書き殴る!

これは夫に勧められたことです。
妊活中、ネガティブな思考が頭の中をぐるぐる回って、最も近い味方であるはずの夫にまであたってしまうことも。

そんな時に勧めてくれたのが「とにかくノートに書くこと」。
どす黒い気持ちでも、ぐちゃぐちゃでも、誰にも見せないものだから全部OK!
実際に書き始めると、考えるスピードに書くスピードが追いつかなくて、だんだんその思考もどうでもよくなるんです(笑)。

冷静に客観視できるようになったり、「まだ起きていない不安」と「今目の前の問題」とを区別して考えられるようになったり。
自分の思考のクセに気づけるようになったのも大きかったです。

● メンタルケアを受ける!

これも夫の勧めです。
特に流産後、「赤ちゃんが戻ってきてほしい」と強く願いすぎて、早期に妊活を再開したり、すぐに仕事復帰したり…体に気持ちが追いつかない状態になっていました。

そんなときに利用したのが自治体の「グリーフケア」。
カウンセラーと1時間かけて悲しみを因数分解していく中で、少しだけ気持ちが軽くなりました。

怖くても、ちゃんと一度立ち止まって「悲しむ時間をとる」ことは本当に大事だと気づけました。

妊活再開後も、心はジェットコースター。
病院のメンタルケアや「ピアサポート」にも相談しました。

特に救われたのは「ピアサポート」。
妊活の悩みって、本当に誰にも話せないことが多い。
どす黒い気持ち、自分を責める気持ち、そんな感情を経験者に「わかるよ」って受け止めてもらえたことで、すごく救われたんです。

「なんで私たちは選んでもらえないんだろう」
「自分がダメな人間だからなのかな?」
そんな風に思ってしまうこともあるけれど、それも“当たり前の感情”。
否定せずに共感してもらえたことが、私は本当に嬉しかったです。

● 今しかできないことを思いっきりやる!

ある時、「もうどうでもいいや!!」ってなって、夫と一緒に「キャニオリング」に出かけました。
キャニオリングは、川に体ごと飛び込んで滝つぼに滑り降りたり飛び込んだりするスリル満点のアクティビティ!

ウェットスーツにヘルメット、ライフジャケットという完全装備で、全身を渓谷に投じる!笑
まさに非日常。童心に戻って笑い転げた1日でした。

「赤ちゃんのこと」ばかり考えていた日々から少し離れて、
「ただ楽しい」「今を生きてる」って感覚を取り戻した大切な時間でした。

妊活中でも、「いまの自分ができること」「いま楽しめること」に目を向けていいんですよね。

正解がないからこそ、「自分を守る選択肢」を持っていたい

妊活って、ほんとうに正解がない世界ですよね。

これをやれば妊娠する、これをやめたらうまくいく。
そんな確かなものがひとつでもあれば、どれだけ気持ちが救われるかと思いました。

でも正解がないからこそ、私は「自分を守る選択肢」を持っていたいと思うようになりました。

ネットを見すぎて辛くなったら見ない。
泣きたいときは思いっきり泣く。
思い切って川に飛び込んで、大笑いしたっていい。

「妊娠できたかどうか」だけじゃなく、
「その日その日を、どうやって自分が生き抜いたか」を大切にしていいんですよね。

もし今、同じように不安や悲しみの中にいる方がいたら、
少しでも気持ちが軽くなるきっかけになれば嬉しいです。


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